2014-02-06から1日間の記事一覧
井上 研一郎 2007年の宮城県日本画界にとって特筆すべき出来事は、飯川竹彦のドイツでの作品展と、能島和明の大規模な回顧展であろう。 「絹に描く日本画―飯川竹彦の世界」(四月四日~五月二十八日)は、ドイツ・ドレスデン国立民族学博物館(日本宮殿内)で…
井上 研一郎 2006年の美術界を揺るがした最大の事件は、いわゆる「和田義彦事件」であった。芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した和田義彦の受賞対象作品がイタリアのある画家の作品からの盗作である疑いが強まり、授賞が取り消しとなった。私は和田の作品もイ…
井上 研一郎 このテーマで書き始めて五年目を迎える。まだ県内日本画の全貌を見渡すほどの知見はなく、他県と比較する材料はさらに乏しく、況わんや東京・京都の動きを一瞥した程度では、それらと比較して本県の日本画の特質を論じることなど不可能である。…